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お茶作りは昔の手もみとは違い、今はほとんど機械で作られます。
「機械が作ってくれるから簡単になった」と思ったら大間違い!中の見えない機械の中で作るので、出来上がってみたら粉々になっていたり、理想の色じゃなかったり・・ じつは、手もみよりも難しいのです。何度も何度も機械の中に手を突っ込んで次の工程へ移す絶好のタイミングを見計らいます。作るときは、みんなピリピリしています。 |
【 蒸 熱 】じょうねつ
お茶の加工は、まず蒸すことから始まります。
香りや、味わいを決めてしまう重要な工程です。どんなお茶になるか、この蒸機のかけ方で8割方決まってしまいます。
その日の気温、湿度、お茶の状態、ちょっとした事で味ががらりと変わってしまうのがお茶作りの怖いところ!40年間お茶を作っている親父も、「この蒸機の調整だけは毎年1年生バイ」と言っています。 |
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← これが蒸機です。
蒸気の量や、お茶を進ませるスピード、
かき混ぜる軸の回転の速さ、など
あわせるのが難しい・・ |
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→ このお茶は、どのくらい蒸せるのか?
弱いお茶は、すぐにボロボロになるし、
強いお茶は、中まで蒸せなくて味が出ない・・ |
【 粗 揉 】そじゅう
ここから揉む工程に入っていきます。写真の機械の中で、「揉み手」と「撹拌手」がぐるぐる回って「かき上げて、揉んで、かき上げて、揉んで・・」と、熱風を当てながら水分を揉みだしていきます。
次の工程「揉捻」で重りのついた機械で揉むのですが、ここで乾かしすぎると揉む時にボロボロになりますし、逆だとヌルヌルして揉めません。何度も機械に手を突っ込んで、乾き具合を確認していきます。 |
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← 2台の粗揉機で揉んでいきます。
1台目と、2台目では、揉む力、熱風の温度がちょっと違います。 |
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→ フォークみたいなのが、撹拌手!
その下についているのが揉み手です。
これがぐるぐる回転します。 |
【 揉 捻 】じゅうねん
ここでは、重りのついた揉み機でお茶をぐりぐりと揉んでいきます。茎や、葉など、部分によって水分が違うのでここで水分を均一にしていきます。それと、揉むことによって香りが出てきます。この機械の近くにいるとお茶の香りがぷんぷん香ってきます。
「茶師」を目指すものは、1度はこの機械で手をもまれて怪我をします。私は去年揉まれました。 |
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← これが、揉捻機!
うまく蒸せていれば、ここでいー匂いがしてきます。 |
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→ ぐるンぐるんと、単調なリズムで回るので
つい手を入れたくなる・・
もう二度とやりません! |
【 中 揉 】ちゅうじゅう
ぐるぐると回るドラムの中で、さらに揉まれながら乾かしていきます。揉捻で、揉まれて固まりになっていたお茶がほぐれてきます。そして、だんだんと光沢が出てきます。
ここまで来ると、見た目はお茶の形になってきました。でも、まだ水分が残っていてやわらかい感じです。 |
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← 2台の中揉機!
どんどん乾燥していくお茶にあわせて、お茶が崩れないように揉み手はゆるくなってきます。 |
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→ 中揉機は、中の揉み手も回りますが、
外側も、回転していきます。
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【 再 乾 】さいかん
この辺にきますと、機械の中でお茶がサラサラと音を立てながらまわります。表面もほとんど乾いてきて、ツルツルになっていきます。「玉緑茶」の形になっていきます。
最近は、この「玉緑茶」のグリグリした形が嫌われます。私は、特徴があっていいと思うのですが皆さんはどう思いますか? |
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← 中揉機に似ていますが、中に揉み手がついていません。
ただぐるぐるとお茶を回すだけです。 |
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→ 下からの熱風をあてながら回される事で、
お茶がぐりぐりと曲がった形になっていきます。
ここで玉緑茶(通称グリ茶)になります。 |
【 乾 燥 】かんそう
最後は、大型の乾燥機の中でさらに乾燥させて「荒茶」の出来上がりです。お茶が蒸機に入ってここまで来るのに、約3時間!じっくり時間をかけて、芯から水分を抜いていきます。
この「荒茶」は、まだ水分が7パーセントほど残っています。この「荒茶」を、お茶屋さんが仕入れて「火入れ」という仕上げの乾燥をします。「火入れ」の仕方でも、味や香りがぜんぜん変わってきます。 |
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← 大型の乾燥機!
80度の温度で、じっくり乾燥させていきます。
乾燥させすぎると、「火入れ」ができないので、
お茶屋さんが買ってくれません。 |
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→ 中は棚状になっています。
ゆっくり上から順々に降りてきます。
もうすぐ、完成 |
緑茶は、摘んだその日に加工していきます。ですから、茶摘みのシーズンは朝早くから茶摘みをして、出来上がる頃は時計はもう次の日になってたりします。
「茶摘み」と聞けば、かごを背負ったおばちゃん達が歌を歌いながら摘んでいる「ほのぼのとした風景」を想像されるでしょうが、実際は違います。どんなお茶ができるかで1年が決まってしまいますので、みんな「必死」です。
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今年、最後の茶を作り終えた親父!
グッタリ・・
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