佐賀県伊万里市で、お茶を育てている農家のホームページです。お茶の事や、栽培日記、そしてお茶の販売もしています。


農業のこと
  農家の息子が農業について勉強した事、農業をしてて感じた事などを書いています。


項 目
 
 農薬って何ですか?
 L農薬のお話
 農薬に感謝します。
 Lありがとう農薬
 肥料って何ですか?
 L肥料のお話
 曲がった大根は嫌いですか?
 L売れない野菜の結末


農業についてのリンク
 
 農薬会社
 




今、世間は「食べ物の安全性」についてすごく敏感になってきていると思います。農薬の問題、BSEや鳥インフルエンザなどテレビや新聞で、ひっきりなしに取り上げられています。
毎日食べているお米や、野菜や、肉がはたして安全なのだろうか?

 安全な食べ物 = 農薬を使わないで育てた物

「じゃあ農薬を使わなければいいじゃないか!」と思う人もいると思います。農家の人が農薬を使うからいけないんだ・・ と。農薬は、この世に不必要だと思いますか?

このページでは、農薬の悪い所はおいといて、良い所(必要性)について書いてみました。






みなさんは、「ウンカ」という害虫をご存知ですか?
たぶん農業をしていないと出会うことのない、小さな小さな虫です。写真で見るとおり、かわいらしい顔をしています。動きも、真横にチョコチョコとコミカルに動くので悪いやつには見えません。。
しかし・・・ この虫は見た目に反して、農作物にえげつないほどの害をもたらします。

今は農薬があるので簡単に駆除できますが、
農薬のなかった時代はどうだったのでしょう?

1732年、時代劇でおなじみの暴れん坊将軍「8代将軍、徳川吉宗」や、大岡越前「大岡忠相」が活躍していた時代に、中国、四国、九州一帯で大きな飢饉が起こっています。三大飢饉のひとつ「享保の大飢饉」です。その時の犯人は、この「ウンカ」でした。大発生して米を食べ荒らしました。米はぜんぜん取れない上に、年貢は納めなければいけない・・。何十万人という人が餓死されたそうです。
昔は、このような害虫による飢饉がたびたび起こっていたそうです。
このころは、農薬なんてありませんからただ、やられるばかり・・。


もし、農薬があったらその人たちは死ななくてすんだかもしれません・・


初めて農薬が使われたとき、農家の人たちはどれだけ喜んだことでしょう。
農家の人たちだけでなく、日本全国の人たちが喜んだと思います。
このとき、農薬を反対する人はいたでしょうか?
今の日本は、食べ物があふれています。飢饉になるようなことはまず考えられません。
この豊かな「今」を作ってくれたのは、今は悪者のように思われている「農薬」なのかもしれません。


しかし・・ 世界で見ると食料は足りているのでしょうか?食べ物を食べれないで死んでいく子供たちもたくさんいます。農業の技術がもっと進歩すれば、その人たちを救えないでしょうか?
世界の人口は約60億人だそうですが、50年後になると100億人を突破するといわれています。
もし、この世から農薬がなくなったら・・・ どうなると思いますか?






食べることは人間にとって、とても大事なことです。そんなことは、当たり前のことです。
しかし、その食べ物を作る「農」について、どれだけの人が関心を持っているでしょうか?
私は、家を継ぐまでは農業のことはあまり関心がありませんでした。もちろん、農薬のことなんかもぜんぜん知りませんでした。だから、農薬を簡単に否定できるのかもしれません。

つらい歴史があり、そして農薬が誕生して・・ 今後の食料の問題・・と、こういうことを考えていると「農薬を減らそうとしている事は、はたして正しいのだろうか?」と悩んでしまいます。
農薬を、使う、使わないという事は、なかなか答えが出ません。
農家は好きで農薬を使うわけではないのです。



国語や、算数などの勉強も大事だけど、「農」のことも学校で教えてもらえたらよかったなと思います。食べ物がたくさんある時代だからこそ、そういった教育も必要なんじゃないかな?とか思ったりします・・。